巻き込まれるようにして会社を継ぎ、蓋を開けてみるとなんと40億円の借金・・・。

さて、先日、

「ある日突然40億円の借金を背負う――それでも人生はなんとかなる。」(PHP)

という本を出版された、株式会社湯佐和の湯澤剛社長の講演を聞きに行く機会があり、とても勉強になりました。

湯澤社長は、もともとキリンビールでバラ色のサラリーマン生活を謳歌していたのですが、36歳のときに突然、親の会社を継ぐことになります。父親が創業者で30数店舗の飲食店を超ワンマンで経営していました。それが、1999年の1月に突然、父が急性心筋梗塞で69歳で亡くなってしまいます。

それまでまともに父と会社のことを話したことがなかったため、状況が分かっていなかったのですが、巻き込まれるようにして会社を継ぎ、蓋を開けてみるとなんと40億円の借金・・・。

さらに悪いことに、サラリーマンだった湯澤さんには相談できる相手がおらず、会社のたたみ方がわからなかった上、当時は民事再生法も施行されておらず、40億円の借金を返済していく、いばらの道を選んでしまいます・・・。