日本の大手金融機関でも経営陣を含む行員らを対象に、英国式海兵隊の集中研修を取り入れるようになりました。

最近アメリカでは、イラン・イラク戦争の軍事関係者OBが企業にスカウトされ、最前線で活躍しているそうです。たとえば、米ゼネラル・エレクトリック(GE)では、全世界にいる従業員30万人のうち1万1000人を米軍出身者が占めています。そのうち数百人が陸軍士官学校出身者です。

今年からは、日本の大手金融機関でも経営陣を含む行員らを対象に、英国式海兵隊の集中研修を取り入れるようになりました。実戦によって培われた無駄のない組織力、統率力、攻撃力、敵情報収集等それぞれの役割分担がしっかりしていることや、全体として統率を維持できる組織運営術の能力の高いことが理由です。リーマンショック以降、企業組織の建て直しと活性化が求められていることのあらわれでしょう。

つまり、戦場という極限状態で、個々人に組織全体の目的に沿った行動を確実に取らせるリーダーシップ力に、企業は注目しているのです。