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鉄の豆知識

どうして鉄棒遊びをした後、手が鉄臭くなるのか?

鉄棒をした後の手。昔はよく手の皮が剥けるまで遊んでました。

昔子供の頃に校庭の鉄棒、ジャングルジムで遊んだ後、
石鹸で洗っても、鉄の臭いがなかなか取れなくて、
何回も手の臭いを「クンクン?」と嗅ぎ直した経験は誰でもあると思います。

よく考えてみれば、いくら手の皮が剥げるまで一生懸命、さかあがりや大車輪の大技をしても
沸点1535度の鉄がそう簡単に溶ける事はありません。

あれはいったい何の臭いなのでしょうか?

この難問をラプチヒ大学のGlinndemannnoチームが解明しました。
鉄イオンに触れた皮膚からは、炭素数7〜10の直鎖アルデヒド類、1-オクテン-3-オンなど、
昆虫や動物の異臭の化合物が発生している事がわかりました。

また、鉄鋼の種類によっては、合金の成分としてリンを含んでいるものがあります。
これが溶け出して皮膚の成分と化合し、
メチルホスフィン、ジメチルホスフィンといった悪臭成分が出来ている事もわかりました。

結局「鉄の臭い」と思われていた物は鉄そのものではなく、
鉄イオンと汗の酸性(ph4.7) によって皮膚が分解してできた、
これらの有機物の混じり合った臭いだったわけです。

言われてみれば、臭いがするのは、鉄さびを握りしめた手であって、
鉄棒そのものや新しい鉄板を握った手はさほど臭いわけではないのです。

よく似た例ですが、石鹸で手を洗う時のヌルヌルも石鹸そのものでなく、
そのアルカリ性によって溶け出した皮膚の成分の感触なのです。

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