東北大震災直後、会社と家の中はグチャグチャで中にはスグには入れませんでしたが、自宅の庭にある事務所として使っているトレーラーーハウスは無事だったので、しばらく生活することができました。

愛知県 名古屋市 鉄スクラップ、機械回収、切粉、ダライ粉、 ステンレス、屑、 アルミ、くず 、アルミニウム、 銅 、真鍮、 砲金 、引き取り、 買取り 山下商店、 山下良太郎です。

東北地方を襲った地震と津波の被害は甚大でした。茨城県水戸市もおおきな被害をこうむりました。

震災直後、会社と家の中はグチャグチャで中にはスグには入れませんでしたが、自宅の庭にある事務所として使っているトレーラーーハウスは無事だったので、しばらく生活することに。

キャンプ用品のランタンを照明にして、バーナーでお湯を沸かして家族、社員と近所の人たちと一緒にカップヌードルで夕食にしました。夜は、寝袋で寝ることとなりました。しばらくは家と会社の中のグチャグチャを整理する毎日が続きました。

これからどうしたらいいのか?この先本当に仕事を続けていくことが出来るのだろうか?素敵なお庭を作る仕事はあるのか?不安な日々を過ごしました。

しばらく整理を続けるうちに田村社長はある事に気づきました。

「無い物を嘆くよりも、有る物を見つける方が勇気がわく。」

会社も家もある。家族も従業員も全員無事。仕事のトラックも重機もある。失った物は少ない。会社を再起動するのに時間はかかりませんでした。

「今まで仕事を頂いたお客はどうしているだろう?」ふと彼は心配になりました。

地震の影響で各家の屋根の瓦はくずれ落ち、垣根は倒壊していました。道路は所々陥没または隆起して車で通行できません。田村社長と渡辺君は、軽四トラックに自転車を積み行けるところまでは車で移動して後は自転車で移動する日々でした。

それぞれ回って見るとお客さんは皆無事でした。こんな時に来てくれる人はあなたたちだけだ、大手のハウスメーカーはずっと留守番電話しか繋がらない。各担当者の携帯も繋がらない。家族だけでは、とても心細くて取り残されている気がして、「まさに地獄に仏だよ。」それぞれのお客にとても感謝されました。

それぞれの現場を調べて見ると垣根が半壊・倒壊でした。大きなヒビが入り倒れる寸前の物までありました。決して仕事でいった訳では無いのですが・・・。

「隣に倒れて寄り掛かっているから、危険だから撤去して欲しい。あなたにしか頼めない。」とそれから数十日間電源がないのでハンマー、スコップ、一輪車での垣根のブロック塀の撤去作業の連続でした。

数日前まで仕事の心配をしていたのが嘘のように多くの仕事を頂き、また多くの人に感謝されました。その後も撤去した垣根の新築工事も受注できました。この会社は数ヶ月先までの仕事を確保するまでになったのです。「ピンチはチャンス」だったのです。

陽に焼けた顔の田村社長の震災の被害をものともしない。頼もしくこの土地と共に生きる商売のあり方を学びました。