「あっ!こんなところに。本当にひっそりと普段は誰も見ることはないのかな」と思うほどに。石碑は木の陰に隠れてこちらを伺うかのように。宮古市田老漁港の思い出。

愛知県 名古屋市 鉄スクラップ、機械回収、切粉、ダライ粉、 ステンレス、屑、 アルミ、くず 、アルミニウム、 銅 、真鍮、 砲金 、引き取り、 買取り 山下商店、 山下良太郎です。

2年前山下良太郎通信5号の取材の時に岩手県宮古市の田老魚港に訪れました。きれいなリアス式海岸の続く遠浅の海岸です。

失敗学で有名な東大名誉教授の畑村洋太郎さんの本にある石碑を探していました。小さな入り江の浜小屋の主人に聞いてやっと石碑にたどり着きました。それは小さなキャンプ場の駐車場の前に建っていました。

「あっ!こんなところに。本当にひっそりと普段は誰も見ることはないのかな」と思うほどに。石碑は木の陰に隠れてこちらを伺うかのように。石碑を見たときに「人生いいときほど昔の苦労した時の事を忘れてしまう。」これまでに2度の大津波があったので、大きな石碑があると思っていました。

小泉純一郎元首相の有名な言葉に「人生には3つの坂がある。1つは上り坂、2つ目は下り坂、最後の坂は、まさか。」

確率的に何十年に一度は来るといわれている三陸沖の津波。田老漁港のすぐ横にある宮古交番に伺い防災マップをいただき、防災無線、監視モニターを備えた防災システムなど、そして二重のそなえをしている長い防潮堤を見つめました。

その当時は完璧な備えだと思っていました。しかし備えは備えであり、明らかに想定だったのです。