憧れのゴールデンゲートブリッジ

1937年に完成したサンフランシスコの美しい湾に建つ世界的にも有名なゴールデンゲート・ブリッジ。全長2737メートルあり、橋の中央の高さは67メートルととっても大きな吊り橋です。サンフランシスコに聳え立つ赤いゴールデンゲート・ブリッジは、ここに住む住民たちの切なる願いから建てられた橋です。

   

国からも州からも建設費用は貰わず、この橋を通るための通行料で賄われています。
1930年にサンフランシスコと周辺にある6つの郡の住民投票により、ゴールデンゲート・ブリッジの建設が決められました。この頃は、大恐慌の真っただ中で、各郡の財産を担保に公債が発行されるも手つかず状態で建設にはなかなか至らない状態でした。後にバンク・オブ・アメリカが公債を引き受けたことで、やっと橋の建設に着手することができたのです。

   

建設は海流の流れが速く潮風と霧が発生する事も多いので【そんなところに着工なんてとんでもない】と当時は橋の建設が出来ないのではないかとも言われていたようです。

そこで有名な設計師が集まり現在のアールデコ調のデザインでインターナショナルオレンジの橋が採用され建設に至りました。橋を建設するのに強風に曝され11人もの尊い命が失われ安全ネットを使用していてもネットが破れ10人もの命が犠牲になったといわれています。ゴールデンゲートブリッジの名前はゴールドラッシュと関係があると言われていますが実は名付け親のフリーモントがトルコのイスタンブールにある「金閣湾(Golden Horn)」に似ていると思ったからのようです。単純にゴールデンゲートに架かる橋というのが正しい由来の様です。1937年5月27日にやっとブリッジが開通しました。総工費はナント2700万ドルでした。開通した日は、歩行者のみ横断が許され、橋の完成を待ち望んだ人が20万人も訪れました。当日は本当にお祭り騒ぎ状態で、ルーズベルト大統領から祝電が送られたりベルやサイレン、汽笛も鳴らされたりしました。また、軍艦などもお祝いに駆け付けたようです。この開通に当たって、”There’s a Silver Moon on the Golden Gate”という記念歌が作られています。シルバームーンなんて、オシャレで素敵な歌だなーと思いました。今でも、美しいナショナルオレンジの色とケーブルの曲線は印象的で、世界で最も美しい橋の一つといわれています。