ステンレス310 s 地質調査用パイプの持ち込み
写真は、地質調査用の岩盤掘削用のパイプです。
ステンレスには、いろいろな鋼種(金属の組成分や特性による分類)があります。
304が一般的ですが、それとは別に310sというニッケル分の高い鋼種があるのです。
ステンレス310sが使用されるケースとしては、主に高い耐熱性が必要になる場合です。
なぜ、地質調査用のパイプの耐熱性が高くなければならないのでしょうか?
地質調査では、まずパイプとパイプをつなぎ合わせます。
つないで長くしたパイプを、次々と地面の下の土の中に送り込むわけですが、その際、パイプと土との間に摩擦熱が発生するのです。
ステンレス310 sが地質調査に用いられる理由として、この摩擦熱に耐え得ることがあげられます。