ステンレス310 s 熱処理用の棚
ステンレス310 sは、耐熱性が高いと言われていますが、熱処理に使われる耐熱用の台にも使われています。
写真は一見すると、食器洗浄機の台のように見えますね。
ハニカム構造になった網目のすき間ですが、部品を一つ一つ設置するスペースです。
さまざまな種類の部品をこのすき間に入れて、長い時間をかけて熱処理を行うのです。
写真のステンレスの台ですが、以前に、不要となった在庫品をお客様からお持込みいただいたものになります。
写真は、地質調査用の岩盤掘削用のパイプです。
ステンレスには、いろいろな鋼種(金属の組成分や特性による分類)があります。
304が一般的ですが、それとは別に310sというニッケル分の高い鋼種があるのです。
ステンレス310sが使用されるケースとしては、主に高い耐熱性が必要になる場合です。
なぜ、地質調査用のパイプの耐熱性が高くなければならないのでしょうか?
地質調査では、まずパイプとパイプをつなぎ合わせます。
つないで長くしたパイプを、次々と地面の下の土の中に送り込むわけですが、その際、パイプと土との間に摩擦熱が発生するのです。
ステンレス310 sが地質調査に用いられる理由として、この摩擦熱に耐え得ることがあげられます。
日本におけるリサイクルの歴史は長く、奈良時代にはすでに始まっていたと言われています。
奈良時代と平安時代には再生紙、江戸時代には古着・古布が利用されていたそうです。
さらには、紙くずや、傘の古骨を買い取る職業というものも存在していました。
そして明治・大正時代には古着と古布のリサイクルが産業的に発展し、
現代では缶・ビン、ペットボトル、古紙、さらには古着や使用済み食用油など、
リサイクルできる資源の数は増加しています。
リサイクルが注目されるようになったきっかけの1つとして、
1992年にリオデジャネイロで行われた地球サミットがあります。
地球環境問題について取り上げられ、「地球上の資源には限りがある」という認識が
多くの人たちの間で共有されました。
これ以降、資源をリサイクルする、という考え方が急速に広まり、
人々のリサイクル意識が高まっていきました。
有限会社 山下商店は、鉄スクラップ回収業を60年以上営業しています。
年々増加するリサイクル需要を賄うために、日々丹精込めて「鉄スクラップ」回収の仕事に邁進しています。
有史以来、人類の歩みは鉄と共にあったと言っても過言ではないほど、私たちの生活に「鉄」は密接に関わっています。
私たちの身近で使われる鉄には、缶、スチール家具、自動車、建物など数えあげれば限りがありません。
そして、その鉄製品の原料となるのが、鉱物資源である鉄鉱石などに加え、我々が使用し不要となった鉄製品、いわゆる「鉄スクラップ」です。
鉄は廃棄された後、スクラップとなり、何度も繰り返し新しい鉄製品として甦ることの出来るリサイクルの優等生です。また、鉄スクラップとは、天然資源の乏しい日本が持つ貴重な資源であるといえるでしょう。
鉄スクラップの価格が上昇しています。
この主な原因は、韓国、中国の引き合いが強iいのが、主な理由です。
韓国では、東部製鉄の新電炉の稼動、製鋼メーカーポスコの高炉の改修が終わり、
再火入れがおわり、来年にも現代製鉄の新高炉の火入れが予定されています。、
今後の鉄鋼生産は、正に増産一途です。また、中国にしても、経済政策の恩恵もあります。
両国ともに増産基調です。経済成長も、個人消費に翳りも見られるものの、8%弱とまだまだ高水準にあります。
ところが、韓国にしても、中国にしても国内のスクラップ発生が少なくて、
外国からの輸入に頼らざるを得ません。主力は、米屑となりますが、船便での対応なので、
距離的にも入港までには、時間的にも日数が必要です。
そこで、出港すれば 3 日程で手に入る日本屑に注目が集まっています。
古い話で言えば、鉱物資源の乏しい日本において、鉄スクラップが輸入されていた時代は遠い昔のこととなってきています。
現在、日本国内の「市中スクラップ」は現在、3000万トン以上もの量が回収されていますが、これが国内で消費しきれずに鉄スクラップの余剰が発生し、その結果、価格の大幅な下落を招きました。
こうしたことから当組合では、余剰となった鉄スクラップ需給調整を目的に、旺盛な鉄鋼需要のあるアジア市場へと業界として販路開拓に乗り出したのです。
2012年現在で、日本国内からは860万トンもの鉄スクラップが日本から海外に輸出されており、今後も輸出量は高水準で推移することが見込まれています。
仕向地別数量では韓国向が引続き第一位で約393万トンであった(輸出全体に占める割合は51.3%)。
二番目の仕向地はベトナムで前年比41.0%増の約221万トン、
三番目の仕向地は台湾で前年比46.3% 増の約 65 万トンであった