鉄スクラップの種類と検収について

鉄スクラップは、ビル、橋梁などの建築物解体時に出る鉄骨や、船舶、廃棄自動

車、廃棄家電製品さらには空缶、スチール家具、廃棄スチール製品などの鉄製品

を廃棄処理するときに発生します。また、新しい自動車や家電製品などの鉄を使

用した工業製品を製造する工場からも発生します。スクラップ加工を専門に行う

業者がこれらを回収した後に、不純物を取り除き、加工処理を施して適当なサイ

ズに切断し、プレス圧縮することで初めて資源として使用できる「鉄スクラッ

プ」になります。

炭素鋼スクラップは、

1.ヘビーは、ギロチンシャー、ガス溶断、重機などで、サイジングしたもので

厚み、寸法、単重により、HS、H1 ,H2 、H3、H4に構文される。

2.プレスは、主として鋼板加工製品を母材にしてプレス機により圧縮成形した直

方体状のもので、母材により以下に区分する。プレスA、B、Cに区分される。

3.シュレッダーは、主として鋼板加工製品を母材にしてシュレッダー機により

破砕したあと磁気選別機で選別された鉄スクラップで、母材により、

A、 主として、使用済み自動車を破砕したもの

B、 上記以外の混合品

4.新断は、鋼板加工製品を製造する際に発生する切りくず及び打ち抜きくずで、形状、酸化の程度により以下に区分する。

シュレッダーは、新断をシュレッダーしょりしたもの。

プレスAは、 3辺の総和1800以下 、最大辺800以下 表面処理していない薄鋼板で酸化していないもの

プレスBは、3辺の総和1800以下 、最大辺800以下 多少酸化している薄鋼板又

は鋼材材質に悪影響を及ぼさな

い表面処理鋼板

バラAは、 幅又は高さ500以下 x 長さ1200以下  表面処理していない薄鋼板

で酸化していないもの

バラBは、 幅又は高さ500以下 x 長さ1200以下 多少酸化している薄鋼板又は

鋼材材質に悪影響を及ぼさな

い表面処理鋼板

5.鋼ダライは、ネジ、機械部品などを製作する際に発生する切削くず及び切り粉

で、形状、酸化の程度により以下に区分する。

鋼ダライAは、普通鋼切削くずで酸化の少ないもの、チップ状のもの

鋼ダライBは、普通鋼切削くずで多少酸化しているもの、パーマ状のもの

プレスは、 3辺の総和1800以下 、最大辺800以下 普通鋼切削くずで酸化の少

ないものをプレスしたもの

銑スクラップは、故銑と銑ダライ粉があり、

故銑は、A,Bに分類され、

故銑Aは、1辺1200以下 単重 1000kg以下で機械銑、道具銑等の上銑、モーター

ブロッ ク完全解体

故銑Bは、1辺1200以下 単重 1000kg以下で 並銑、モーターブロック未解体(油ぬきもの)

銑ダライ粉は、A,Bに分類され、

銑ダライ粉Aは、鋳物切削くずで酸化の少ないもの

銑ダライ粉Aは、多少酸化した鋳物切削くず

に分類されています。