鉄スクラップ価格はどうやって決まるのか?最近、2020年11月から、12月には、鉄スクラップ価格が急騰を見せています。
鉄スクラップ価格は需要と供給のバランスによって決まります。例えば、財政出動などで、公共工事の建築用材の需要が伸びれば製鋼メーカーも増産することとなり、それに伴い、鉄スクラップの供給が増えて価格も上昇します。
2000年前後には鉄スクラップ価格が下がり続け、鉄スクラップ処理費用が鉄スクラップ価格を上回り、その処理費用を鉄スクラップ持込み者等に負担していただく「逆有償」と呼ばれる現象も起こりました。
鉄スクラップ売却代金と運送費を比較し、排出事業者側に経済的損失がある場合(「運賃による逆有償」「手元マイナス」)については、輸送段階は産業廃棄物に該当し、引取側に到着した時点で廃棄物に該当しなくなる場合があります。
相場の状況により、差し引きプラスの場合は、有価物ですが、逆有償になると
産業廃棄物になる場合もあります。
その後、中国の飛躍的な鉄鋼生産増の影響により世界的な鉄源価格の高騰を見せ、鉄スクラップ価格も上昇を続けました。
最近、2020年11月から、12月には、鉄スクラップ価格が急騰を見せています。