SUS303
投稿日:2023.03.16
SUS303 は、SUS304と同様にオーステナイト系ステンレス鋼です。
SUS304と違い流通している圧延材はありません。また、SUS303は切削性に優れたステンレス鋼で、
今ではSUS304の切削も容易になりましたが、以前まではSUS304は切削加工がしづらく、
SUS303などの快削ステンレス鋼が使用されていました。
リンと硫黄を添加した切削加工用ステンレスの一種です。SUSとはStainless Used Steelの略で、
ステンレスの材質を表すときに後ろに番号を付けて用いられます。
SU303は、18Cr-8Ni-高S型の組成を持ち、
切削性、加工性、被削性、耐焼付性を向上させたステンレス鋼材で、
自動盤用やボルト、ナット用途として使われます。
オーステナイト系ステンレスの中でも、S303の際立った特徴は、P(リン)とS(硫黄)の含有量が極めて多いことです。
他のオーステナイト系ステンレスはリン燐の含有量は、
0.045%以下、硫黄の含有量は、0.03%以下なのに比べ、SUS303の含有量は、リンは0.20%以下、硫黄は0.15%以上です。
リンと硫黄の含有量を多くすると、粘り気が少なくなり、切削性に優れるという特徴をもつため、
SUS303は他のオーステナイト系ステンレスに比べ快削ステンレス鋼とも言われます。
また被削性・耐焼付性も優れています。
従って、深い穴や溝、ポケットなど切削しにくい部分が多くあるような加工品への適用がおすすめです。
一方、硫黄やリンといった成分が多いことにより、耐食性、溶接性には劣ります。
精密シャフトでよく使用されるSUS303は快削ステンレス鋼ですが、
鉄系材料等と比較すると切削性が劣るため面粗度を追求することが難しくなります。
またシャフト加工においてバリが発生しやすいためバリ除去の工程が必要となり、
コストアップとなってしまいます。 SUS303CUはSUS303に銅成分を追加した快削材料です。








