「ヒッチハイクをした伊藤君の話…。」 オリジナル版

「ヒッチハイクをした伊藤君の話…。」をします。

お正月休みに、中学、高校の友人5人と飲みに行きました。1時間ぐらい経過して、空腹も満たし、酔いもそこそこまわりだして、そこでヒッチハイクの話が登場したのです。

友人伊藤君が、「9月に大阪から四国までヒッチハイクしたんだ。」と切り出しました。彼は、今年51歳の現役ヒッチハイカーだったのです。

みんな一同にビックリして顔を見合せました。「エ~ッ!」「何で、生活に困っているようには見えないし、車も持っているのに何故ヒッチハイク?」

「自分が移動手段として考えると、まずスマホでグーグルマップマップを起動させるでしょ。移動手段、方法が出てくるよね。

それは歩くか電車か車もしくは、飛行機ぐらいしか検索されないでしょ。」

実はまだあるんだ手段が。

一番お金のかからない手が、それがヒッチハイクなんだ。

でもこれ始める前に凄い勇気がいる。

誰も知らない車に、乗せてくれるかどうか?判んないし。

乗せてくれる車の見極めや技術もいるしね。」最初は、恐る恐る親指を立てて車に合図するんだ。

ただそれだけ。

その時、満面の笑顔を忘れずにね。

 まず、ネクタイしている人は反応悪いね。女性子供連れもダメ、農家の軽トラも反応悪いなぁ。

「エッ何?」みんな怪訝な顔して素通りしてゆく。

そこで、大型トラックが止まり、長距離トラックの運転手は、いきなり話かけてくる。

「兄ちゃんどこ行くんや?まぁ乗れや。」

「兄ちゃんどこから来た?」

「名古屋か?俺の妹が名古屋にいる・・・。」

そこから妹の話やら、家族、仕事の話が4~5時間延々と続く。

方言もあるのでとても聞き取りにくい。

ただニコッとして聞いてあげる。これがルールというかマナーだ。

彼らの眠気覚ましに付き合ってあげる。

沈黙は厳禁。機嫌を損ねたら大変だ。(場合によっては、下車も。)

話が盛り上がると夕食まで奢ってくれる。

運ちゃんが、学生時代のいい先輩のように見えてくる。

そうなると日本っていい国だなぁと思うよ。

日本には、まだまだいい人はいっぱいいる。

「もっとオススメは、工事現場の車だ。

今和歌山県が、土木工事で凄く忙しいから大阪方面の便は、沢山あるから困らなかったなぁ。もちろんスルーの連続もあり、心が折れることも日常茶飯事だったよ」

伊藤君が最後にボソッと、「きっと人に親切にされた人が、人に施すように。親切や施しって大事だよ。そういえば俺、最近募金してるもん。」

アベノミクス万歳!

日本人の心の豊かさお満たしてくれるように。

伊藤君って本当に心が豊かなんだと感心しました。

後記

お正月に、熱田神宮に初詣でに行きました。

おみくじを引いたら、「大吉」です。去年は、「吉」運も実力のうちと言いますが、囚われることなく、自由に今年も楽しく仕事できたらと思います。