「世の中循環させてくれたら・・・。」
個人的に気にいった話を聞いたので、披露します。
旅人が田舎の旅館にふらっと立ち寄った。
旅館の売りは、最近新築した露天風呂。
旅人は受付の机に一万円札を置き、露天風呂を見に行った。
旅館の女将は一万円札をひっつかんで、借金返済のために魚屋へ走った。
魚屋は同じ紙幣を持って漁師の元へ走り、一万円の借金を返した。
漁師はその紙幣を握ると、この厳しいご時世にもかかわらず、つけで飲ませてくれた居酒屋のおやじに一万円札を渡した。
居酒屋のおやじは、その一万円札をのし袋に入れ、旅館の新築祝いに女将のところへ持って行った。
女将はのし袋から一万円札をだすと、レジにしまう前にいったん机の上に置いた。
ちょうどその時に、露天風呂を見に行った旅人が、気にいらないからと言って一万円札をポケットに仕舞い込み町を出て行った。
だれも稼いでないけど、村中の誰もが借金を返しおわり、村は活気を取り戻した。
めでたし、めでたし。
お金は、天下のまわりもの。
お金に振り回されずに、大切に使いたいですね。