市中で集められた、鉄屑、てつくず、スクラップはどこに運ばれるのですか?

鉄スクラップ、金属屑、てつくず、の収集の形態は色々な回収があります。鉄屑専門の回収業者が集荷したり、建物や自動車などの解体業者が鉄以外の付着物や部品をある程度まで取り除いたものを、鉄スクラップ加工処理業者で破砕、切断、プレス等加工するのが一般的です。

市中から発生する鉄スクラップの2019年度の取扱は25,669千トンにも達しており、これは何と1年間に東京タワー(4,000トン)6,417基分の物量に匹敵します。 1年間365日休まずに処理しても1日当たり約17.6基分を取扱った計算になります。

鉄スクラップ、金属屑、てつくずを破砕、切断、プレス等で、加工された鉄スクラップは、材料の種類や加工方法によりJIS規格による、製鋼メーカーの規格に合わせて加工されます。

それぞれ品種としては、ヘビー(ヘビースクラップ・主に切断加工されたもの)、プレス(プレス加工されたもの)、シュレッダー(破砕加工されたもの)、新断(薄板の加工生産工場で発生する端板および打ち抜きくずを処理したもの)、ダライ粉(旋盤の削りくず)等があり、それぞれ品質等により等級があります。

加工された鉄スクラップは電気炉メーカーや高炉メーカーなどに納入されます。