メーカーの寡占化が進むにつれて、スーパーの3尺の棚にも大手メーカーのお菓子が次々と並ぶようになりました。

それと同時期に、スーパーマーケットを相手に大袋入りのお菓子を売っていましたが、メーカーの寡占化が進むにつれて、スーパーの3尺の棚にも明治、森永、不二家といった大手メーカーのお菓子が次々と並ぶようになりました。そして有楽製菓の製品が並ぶスペースが少しずつ減っていったのです。

そんな矢先、売上の半分以上を占めていた大阪の大手菓子問屋が倒産してしまいます。

それなら他の問屋に販売をすればと思うでしょうが、実はそれぞれの問屋さんに、お抱えのメーカーがあるというのが菓子業界の構造なのです。つまり、他の問屋から見れば有楽製菓はライバルなので、救いの手を差し伸べてくれるところはありません。

今後の事業展開をどうするか!?という決断を迫られ、河合社長は腹をくくります。

「新天地に行こう。菓子メーカーとして再出発をしよう」

と。それが、新たな事業の急展開の始まりでした。

続編に続きます。お楽しみに!