鉄スクラップ業界では、仕入れ価格と販売価格の売買差で利益を得るのだが、、

愛知県名古屋市鉄くず回収、スクラップ処分、てつくず処理の山下商店 山下勝弘です。

「経済活動が停滞すれば、鉄スクラップの発生が落ち込むのは当然のこと」(同)という大手ヤード筋では、取扱量は建物解体がピーク比で約30―40%、鉄鋼関連工場からの発生品ついては50%以上減少したという。

鉄スクラップ業界では、仕入れ価格と販売価格の売買差で利益を得る。「仕入れと販売の値差は、ギロチン加工処理なら一般的にトン5000―7000円あれば、加工処理費用などを引いても利益が出る」(ヤード筋)が、現実にはそれほどの値差をとるのは難しいのが現状だという。鉄スクラップの発生減による仕入れ流通段階での過当競争が原因だ。

とくに今年は過当競争が激化しているようだ。大型物件の解体、工場からのまとまった鉄スクラップの発生が例年以上に少なく、「そういった入札では、地場電炉買値をはるかに上回る価格が出るのも珍しいことではなくなった」

型肺炎の感染拡大に対する懸念は鉄鋼業界でも急速に高まっており、政府の指示で春節休暇期間を延長させた中国の休暇明けの市況動向が注目を集める中、国内鉄スクラップ相場は先安感を漂わせながら月末を迎えている。

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