失 敗を繰り返さないために
大津波を何度も体験し、失敗を繰り返すことで、災害、特に津波に対して、強固な防災都市となた田老町を、私たちも見習えるでしょうか。
報道によれば、一部の投資家が原因で起こったという今回の「100年に一度の大津波」。ほとんどの人が、予期せぬ事態に見舞われたのだろうと思うと同時に、「なぜ今回の失敗を予防できなかったのか?」とも考えます。
誰だって失敗したくはないですが、もしも失敗したときに、「なぜ失敗したか?」「次に失敗しないためには、どうすればよいか?」と考えることが肝心。だって、昔から「失敗は、成功のもと」、「失敗は、成功の母」と言うじゃないですか。
そう簡単には答えは出ませんが、今回の失敗からも成功に繋がる道はみつかるはずです。ただし、石碑に書いてあるように、失敗は時間が経過すればするほど風化しやすく、伝わりにくい性格を持っているので要注意です。
「100年に一度の大津波」で受けた衝撃を、「もうこんなことは、懲り懲りだ!」と記憶から消し去るのではなく、「今回の大津波で何を考え、そしてもし30年後にまた大津波が襲って来るとしたら、まず何をしますか?」と、自分や周りの人たちに問いかけることが一番大切な事だと思います。